こんにちは、チャボです!
見つけてくれて、ありがとう!
026の窓口担当をしています!
どのようなことを知りたいですか?
AIに要件定義のヒアリングを任せたところ、質問が無限に続く問題が発生。
ヒアリング項目のチェックリスト化・具体例の提示・最大15問の上限設定により、
AIが自律的にゴールを判断できるプロンプト設計を確立しました。
既存サイトの改修プロジェクトにおいて、AIに要件定義のヒアリングを担当させるプロンプトを作成しました。
しかし実際に運用したところ、以下の深刻な問題が発生しました。
当初は以下のようなプロンプトでAIに指示していました。
■ 基本方針
1. 一問一答形式で進めること
2. 1回のやりとりで質問は必ず1つだけにすること
3. ユーザーが答えやすい具体的な質問にすること
4. 曖昧な表現があれば必ず言語化して確認すること
5. 会話で出ていない内容を推測・補完しないこと
■ 進め方
ステップ1:プロジェクト概要の確認
ステップ2:背景・動機の確認
ステップ3:成功状態の定義
ステップ4:現状(As-Is)の確認
ステップ5:理想状態(To-Be)
ステップ6:スコープ確定
ステップ7:機能要件整理
ステップ8:非機能要件
一見すると構造的に見えますが、各ステップ内の質問数に上限がなく、
「曖昧なら深掘りする」というルールがAIの終了判断を阻害していました。
ステップ4だけで10問以上の質問が発生するケースもあり、全体の終わりが見えない設計でした。
失敗の原因は「AIが終わりを判断できる設計がない」ことでした。
以下の3つの改善を施した改訂版プロンプトを設計しました。
ステップ制(質問数が不定)をやめ、全項目を5カテゴリ・15項目に固定しました。
■ 要件定義チェックリスト
【A. プロジェクト概要】
- A1. 何を作る/改善するのか
- A2. 対象ユーザーは誰か
- A3. 利用シーンは何か
【B. 背景・目的】
- B1. なぜやりたいのか(背景)
- B2. 現在の課題は何か
- B3. 成功したと言える状態は何か
【C. スコープ】
- C1. 今回やる範囲
- C2. 今回やらない範囲
- C3. 将来拡張予定の有無
【D. 主要機能(MVP)】
- D1〜D5(必須機能、データ保存、権限区分)
【E. 非機能要件】
- E1〜E5(利用人数、性能、セキュリティ等)
各質問に回答例を添付し、ユーザーが「何を答えればいいか」を直感的に理解できるようにしました。
■ 質問形式テンプレート(必ず守る)
【質問:A1 何を作る/改善するのか】
例:
・企業のコーポレートサイトを新規作成
・既存ECサイトのリニューアル
・社内の勤怠管理システムを新規構築
・顧客管理をExcelからWebシステムへ移行
※上記は例です。近いものがあれば教えてください。
初期版にはなかった「終了条件」を明示的に追加しました。
■ 収束ルール
以下のいずれかで終了する:
1. 必須項目(A1 / B3 / C1 / D1 / E1)が埋まった
2. 合計15問に達した
未確定事項は「未確定事項」として整理する。
さらに、毎回の応答で「回答済み」「未回答」の進捗を表示させることで、
ユーザー側もゴールまでの距離を把握できるようにしました。
改訂版プロンプトにより、以下の改善を実現しました。
改訂版プロンプトを使い、実際の改修プロジェクト(既存WordPressサイトへの実証実験コンテンツ追加)でヒアリングを実施した結果、以下の要件定義書が出力されました。
既存のWordPressサイトにAI駆動の実証実験コンテンツを掲載する仕組みを追加する。
やること:
やらないこと:
AIにヒアリングを任せる場合、「自由に深掘りさせる」のではなく、
事前にゴールと項目を定義し、AIが終了を判断しやすい設計にすることが重要という知見を得ました。